20代で教員を辞めることに、迷いを感じる人は多いと思います。掲載229件のうち20代での転職は81件。年収は平均で489万円から501万円へとほぼ横ばいで、残業は月64時間から26時間へ減っています。この記事では、20代で動くことの利点と、気をつけたいことを整理します。
集計対象:教員転職データベース掲載事例229件/集計日:2026年10月23日
20代で教員を辞める人はどれくらいいる?
合わせて48件で、30代(52件)に次ぐ多さです。特に25〜29歳は36件と、単独の年代区分では最多でした。
20代で動くことの利点
- 未経験の受け入れが最も広い|掲載事例では20代81件のうち大半が未経験での転職です。育成の仕組みを持つ会社が対象にする年代でもあります。
- 下げ幅の絶対額が小さい|20代の減少幅は小さめです。40代以上の100万円と比べると、生活設計への影響は小さくなります。
- やり直しがきく|掲載事例には「若いうちのほうが未経験分野への挑戦はしやすいと感じた」という記録があります。合わなければもう一度動ける、という前提が立てやすい年代です。
- 教員免許は失効しない|免許更新制は廃止されています。講師として戻る道は残ります。
20代で気をつけたいこと
- 語れる経験がまだ薄い|教員歴1〜3年だと、実績として書けることが限られます。担任・教科・分掌・部活動を、それぞれ別の経験として書き出す作業が必要です。
- 20代前半はいったん下がりやすい|20〜24歳では456万円から451万円へ下がります。ただし25〜29歳になるとほぼ横ばい(507万円→506万円)に変わります。
- 「なぜ3年で辞めるのか」を聞かれる|若いほどこの質問は強くなります。学校への不満ではなく、やりたいことの話に置き換えて答えた記録が多く見られます。
- 転職先の選択が広すぎる|候補が多いぶん、決められないまま時間が過ぎることがあります。職種を2〜3に絞ってから動くほうが早く進みます。
20代に多い転職先
掲載事例では、年代の前半と後半で傾向が分かれます。
- 20〜24歳|事務・バックオフィス(6件)、個人営業(2件)、広報(2件)。まず働き方を変えることを優先した選択が目立ちます。
- 25〜29歳|キャリアアドバイザー(6件)、人事(4件)、エンジニア(3件)。人に関わる仕事や、専門性を積み直す職種が増えます。
転職先の業界は、25〜29歳では人材が10件、IT・SaaSが9件、教育・EdTechが7件でした。教育業界から離れる割合が、他の年代より高いのが20代後半の特徴です。
教員歴1〜2年でも辞めていい?
掲載事例には、教員歴1〜2年での転職が複数あります。「着任してすぐ、この働き方を何十年も続けられるだろうかと考えるようになった」「想像していた仕事と、実際に時間を使う先が大きく違った」という記録です。
ただし、短い在職での転職は面接で必ず理由を聞かれます。「合わなかった」で終わらせず、何が合わなかったのかを具体的に説明できるかが分かれ目になります。
また、辞める前に異動の希望を出す選択肢もあります。人間関係や校種が理由の場合は、それで変わることがあります。
よくある質問
新卒1年目で辞めるのは早すぎますか?
掲載事例には教員歴1年での転職があります。ただし、辞める前に「何が嫌なのか」を分けておくことは必要です。授業なのか、部活動なのか、事務作業なのか、人間関係なのか。ここを分けずに動くと、次でも同じことが起きます。
20代なら年収は下がりませんか?
下がる人が多数派とは言えません。掲載事例の20代81件の内訳は、上がった18件/変わらない11件/下がった19件です。平均で見ても下げ幅は小さく、40代以上(100万円の減少)とは事情が大きく違います。
第二新卒として扱われますか?
卒業後3年以内であれば第二新卒枠の求人に応募できることが多く、20代前半では選択肢が広がります。ただし枠にこだわらず、未経験可の求人全体を見るほうが候補は増えます。
奨学金の返済があります
年収が下がることを前提に、返済額を含めた手取りで試算しておいてください。教員免許取得に関する返還免除の制度を利用している場合は、条件に勤務年数が含まれることがあります。辞める前に必ず確認が必要です。
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