教員の転職エージェントは特化型が無難|総合型で進まない理由

転職エージェントの 選び方と見極め方

「教員 転職 エージェント」で検索すると、おすすめを並べた記事がいくつも出てきます。ただ、教員の転職にはほかの職種とは違う事情があります。経歴が民間の職務経歴の形になっていないため、エージェント側の理解度によって進み方が大きく変わるのです。この記事では、その前提のうえで選び方と使い方を整理します。

この記事で名前を挙げているリクルートエージェント・先生NEXT+について、本サイトは紹介料を受け取っていません。特定の会社をすすめる意図はなく、型ごとの例として挙げています。なお本サイトの他のページでは、成果報酬が発生するリンク(広告)を掲載している場合があり、その箇所には「PR」と表示しています。

目次

そもそも使うべきか

先に結論を書くと、教員特化型を軸にして、総合型を1社だけ併用するのが無難です。理由は本文で説明します。まず、そもそも使う利点から整理します。

教員からの転職では、エージェントを使う利点がはっきりしています。

  • 職務経歴書を書き慣れていない|教員には履歴書の文化はあっても、職務経歴書を書く機会がありません。しかも担任・分掌・部活動は民間の職種名に対応しないので、翻訳から必要になります
  • 民間の職種を知らない|「カスタマーサクセス」「RA」と言われてもピンとこないのが普通です。求人を見ながら説明してもらえます
  • 在職中で時間がない|日程調整を代行してもらえるのは、平日に動きにくい教員には実利があります
  • 相場が分からない|自分の経歴でどのくらいの年収が狙えるのかは、複数社に聞くのがいちばん早いです

一方で、使わないほうがいい場面もあります。教育業界内の学校法人職員や大学職員は、エージェントを通さない直接募集が多くあります。公務員(行政職)に戻る場合は採用試験なので、エージェントの出番はありません。

選び方の基準

1. 迷ったら特化型を軸にする

結論から書きます。戦略的に進めたいなら、教員特化型を軸にするのが無難です。

理由は、教員の経歴が民間の職務経歴書の形になっていないからです。担任、分掌、部活動、保護者対応——これらは民間の職種名に対応しません。総合型のエージェントは日々大量の求職者を見ているため、経歴を読み解く手間がかかる相手は後回しになりがちです。登録したものの求人がほとんど紹介されないまま連絡が途切れた、という話は珍しくありません。

特化型は、そこが最初から分かっています。教員の経歴をどう言い換えれば通るのか、どの職種に接続できるのかの型を持っているので、「何をやってきたか」の翻訳から始めなくて済みます。

  • 特化型(軸にする)|教員の経歴を読み慣れていて、職務経歴書の書き方や「なぜ辞めるのか」への答え方まで具体的に見てもらえます。求人数は総合型より限られます
  • 総合型(補助として1社)|求人数が多く、相場観や選択肢の幅を知るのに使えます。ただし教員の経歴は扱い慣れていないことが多く、紹介が進まないこともあります

それぞれ、たとえば次のようなサービスがあります。

型例特徴
総合型リクルートエージェント求人数が最大級。相場観と選択肢の幅を知るのに使える。ただし教員の経歴の扱いは担当者次第
特化型先生NEXT+教員からの転職に特化。厚生労働大臣の許可を受けた事業者で、教員の相談実績を公表している。経歴の翻訳から相談できる
例として挙げたもので、優劣をつけるものではありません。本サイトはいずれとも提携していません。

教員に固有の論点をあらかじめ分かっている相手と話せることは、単なる時間の節約ではありません。職務経歴書の一枚目が変わり、書類の通過率そのものが変わります。

そのうえで、総合型を1社だけ併用するのはおすすめです。特化型が扱う求人がすべてではないので、相場観と選択肢の幅を知るために使います。ただし主軸は特化型に置いてください。逆にすると、経歴の説明を自分ひとりで組み立てることになります。

2. 担当者が「教員の何が評価されるか」を語れるか

ここが最大の見極めポイントです。初回面談で、次のように聞いてみてください。

「教員から転職した方を、これまで何人くらい担当されましたか」

具体的な事例が返ってくるなら、話を進める価値があります。「教育熱心な方は営業に向いていますよ」といった一般論しか返ってこないなら、その担当者は教員の経歴を扱い慣れていません。

3. 年度末退職の事情を理解しているか

教員の転職は、入社時期が4月に固定されやすいという制約があります。「今月中に決めましょう」と急かしてくる担当者は、この事情を分かっていません。内定から入社まで数か月空くことを前提に動いてくれるかどうかを、早い段階で確認してください。

使うときのコツ

  • 担当者は変えられる|合わないと感じたら、変更を申し出て構いません。会社を切る前に担当を変えるほうが早いことがあります
  • 提案された求人に全部応募しない|エージェントは成約が収益です。数を勧められることがあります。判断の軸は自分で持ってください
  • 同じ企業に複数社から応募しない|重複応募は企業側に不信感を与えます。どの会社経由で応募したかを記録しておいてください
  • 年収の希望は幅で伝える|「500万円以上」と言い切るより、「450〜550万円で、働き方によっては下も検討する」と伝えるほうが紹介の幅が広がります

選考の実際

掲載事例229件の平均は、応募21社、書類通過9社、面接6社、内定2社です。活動期間は平均5.5か月でした。

書類の通過率はおおよそ4割です。教員の経歴は、書き方次第で読まれ方が大きく変わります。ここを一人で抱えないために、添削してもらう価値があります。詳しくは教員の職務経歴書はどう書く?で扱っています。

よくある質問

エージェントは無料で使えますか?

求職者側は無料です。採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みになっています。ただしこの構造上、エージェントは成約したいという動機を持っています。提案をそのまま受け入れるのではなく、自分の判断軸を持って使ってください。

在職中でも使えますか?

使えますし、掲載事例でも在職中に活動している人が多数派です。面談はオンラインや土日に対応してもらえます。平日の日中に動けないことは、最初に伝えておいてください。

何社くらい登録すればいいですか?

特化型を1社、総合型を1社の計2社から始めるのが現実的です。多すぎると日程調整だけで消耗します。動きが鈍いと感じたら、担当者の変更を頼むか、もう1社足してください。

教員向けの専門エージェントはありますか?

あります。先生NEXT+のように教員からの転職に特化したサービスがあり、戦略的に進めるならここを軸にするのが無難です。教員の経歴は民間の職務経歴の形になっていないため、総合型では紹介が進まないことがあります。行きたい業界がはっきりしている場合は、その業界に強いエージェントを足すとよいですが、主軸は特化型に置くほうが進みやすくなります。

あわせて読みたい:教員の職務経歴書はどう書く?/教員の転職面接で聞かれること

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この記事を書いた人

教員として教育現場での勤務を経験した後、人材業界へ転職。
転職エージェント時代には、自身の経験を活かして教員から民間企業への転職支援を多数経験し、現在は人事として採用に携わっています。
教員としての当事者視点と、転職支援・採用双方の知見を活かし、本サイトを監修しています。

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