CASE-0606 / 2026年4月転職
51歳・公立中学校の養護教諭から、医療・福祉業界の総務へ転職した事例
- 転職時年齢
- 51歳
- 校種
- 公立 中学校
- 担当教科
- 養護教諭
- 転職先業界
- 医療・福祉 301〜1,000名
- 転職後職種
- 総務
- 年収
- 730 → 560万円
- 活動期間
- 8ヶ月
- 選考実績
- 応募22 → 書類6 → 面接4 → 内定1
教員になった理由
子どもの頃、体調を崩しがちだった自分を保健室の先生が支えてくれた経験があり、同じように子どもの居場所をつくりたいと思ったのがきっかけです。
教員時代の仕事内容(担任・教科・分掌)
中学校の保健室で、けがや体調不良の対応、健康診断の計画と実施、保健だよりの作成を担当していました。不登校傾向の生徒が保健室登校をする時期もあり、学年の先生と連携しながら支えていました。
部活動と労働時間の実際
部活動の顧問はありませんでしたが、放課後も部活動中のけがに備えて保健室を開けていることが多く、残業は月50時間ほどでした。健康診断の時期は書類の集計で帰りが遅くなりました。
保護者対応・生徒指導で大変だったこと
心身の不調を抱える生徒の相談が年々増え、保護者と医療機関の間に立って調整することも多くありました。一人職なので判断を誰にも相談できず、重いケースほど抱え込んでしまいました。
転職を考えたきっかけ
50歳を過ぎて体力の衰えを感じるなか、一人職の保健室を定年まで続けられるか不安になりました。重いケースを一人で受け止める緊張感から、そろそろ離れたいという気持ちもありました。
なぜその仕事を選んだか
職員の健康診断や衛生管理など、学校で続けてきた段取りの仕事が生かせると考えて総務を選びました。医療・福祉の法人なら、健康に関わる職場の雰囲気にもなじみやすいと思いました。
年度のどのタイミングで動いたか
春に情報を集め始め、夏休みに応募を集中させました。面接は2学期の放課後や土曜日に入れてもらいました。
転職活動をどう進めたか
エージェントには登録せず、地元の求人サイトと、医療・福祉法人の採用ページから直接応募しました。50代になると紹介型のサービスでは扱える求人が少ないと聞き、地域の法人を自分で探したほうが早いと判断しました。応募書類は、健康診断の運営や関係機関との調整など、総務の仕事に置き換えられる経験を中心に書き直しました。それでも書類で落ちることが多く、8ヶ月かかってようやく1社から内定をもらえました。
退職をいつ・どう伝えたか、学校の反応
11月に校長へ年度末で退職したいと伝えました。養護教諭の後任が見つかるかを心配されましたが、引き継ぎ資料を早めに用意することで納得してもらえました。
面接で聞かれたこと
「事務の経験がないが、パソコンでの作業にどれくらい慣れているか」と具体的に確認されました。若い上司の下で働くことに抵抗はないか、という質問も印象に残っています。
教員経験で評価されたこと
全校生徒の健康診断を毎年滞りなく回してきた段取りの力が、職員の健康管理の仕事に近いと評価されました。保護者や医療機関と落ち着いて連絡を取り合ってきた経験も、対外的な窓口として見てもらえました。
内定先を選んだ理由
内定は1社だけでしたが、定年まで働ける雇用条件だったことと、職員の健康管理に関わる仕事が含まれていたことが決め手でした。
転職後に感じたギャップ
年収は730万円から560万円に下がり、退職金の差も含めると決して小さくありません。表計算や社内の決裁の仕組みに慣れるまで、30歳近く年下の先輩に何度も教わるのは、正直つらい時期もありました。
働き方・生活はどう変わったか
残業は月50時間から月15時間ほどになり、平日の夜に自分の通院や趣味の時間が取れるようになりました。一人で重い判断を抱え込まなくてよくなったことが、何よりの変化です。
教員に戻りたいと思うか
保健室に来ていた生徒の顔を思い出すことはありますが、教員に戻るつもりはありません。年収は下がりましたが、定年まで無理なく働ける見通しが立ったことに満足しています。
これから転職する先生へのアドバイス
50代での転職は、書類で落ちるのが当たり前だと思って長期戦の準備をしておくと気持ちが楽です。養護教諭の仕事を「保健室の先生」ではなく、健康管理と調整の実務として言葉にし直すことが大切だと思います。
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